空の青さを見つめていると見知らぬ彼方へ帰りたくなる。
空の青さに吸われた心は遥か彼方に吹き散らされる。

果てだ。ここは空の果てだ。遂にたどり着いた。
我が子よ。星の島、イスタルシアで待つ。

厳かに神秘の奉られるこの島にいま、始まりの風が吹いていた。

大地が雲海を漂う、神に見捨てられし空の世界。


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遥かな昔、《星の民》が圧倒的な力で世界をその手中に収めたが、
空の民の抗戦に姿を消し、世界は再び安寧を謳歌していた。

神秘を奉る島《ザンクティンゼル》。
そこには、失踪した父の便りを手に、約束の地へと旅立とうとする主人公がいた。
唯一の家族、羽根トカゲのビィが止めるのも聞かず
歩み出そうとしたその時、孤島は炎に包まれた。

軍事国家《エルステ帝国》の軍艦が空を埋め尽くし、
惨禍に飲まれる村で主人公は謎の少女、ルリアと出会う。
ふたりの邂逅に、星に堕とされし竜はついに目覚め、
歓喜の咆吼を上げるのだった。